税理士の経営・財産・相続トピックスVol.068「令和の次を見る」
日本全国5月のテーマは、元号しかありません。
4月30日の上皇陛下のお言葉に感動し、その余韻を残しながら5月1日の天皇陛下のお言葉をお聞きして、さらなる感動を覚えました。
さて、メディアでは平成を振り返ることが多い4月でした。
しかし平成を振り返っていると、昭和の歴史を見ているような気がしてなりません。
昭和時代は大激動時代の総仕上げ感があります。
政治、経済、文化、科学、そして戦争。徳川幕府から明治、大正、昭和、近代日本の歴史が凝縮されています。
国家としては、昭和の礎の上でもがいていたのが、平成の時代であるように感じます。
ちなみに歴代の元号で、最長1位は昭和の64年、2位が明治の45年と、二千数百年にわたる歴史の中で近代の元号が長いのですね。
歴史を感じ、そして未来の時代の礎となるために何をすべきかを考えることは、国家であっても、経営であっても、家庭であっても、大切にすべき感性です。
やりたい事を自分の時代としてやるだけの自己満足型リーダーでは、今は良くても次の時代はありません。
新しい令和になったら、経験していない昭和を感じる「感性」、まだ見えぬ令和の次、さらにその次を見て未来のために考える「能力」を、リーダーは身につけなければなりません。
声が大きかったり、勢いがあったり、そういったものに振り回され、物事が決まっていくことに、人々はストレスを感じ、不安を抱き、崩壊していきます。
この現象は立派な会社でも国家でも表面化してきました。
しかし、統制をバランスよく機能させることにより、組織はさらに発展するのです。
「令」はその手段であり、「和」は永遠の目標でしょう。
良いことは放っておいても上手くいきます。しかし、リスクは放っておいたら爆発します。
「令和」は「統制をとって発展させろよ!」という歴史から現代への警鐘としても強く認識しておきます。
令和の時代もよろしくお願い申し上げます。
2019年5月1日
日本経営ウイル税理士法人
代表社員税理士 丹羽修二
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